ストリーミング動画を無料のスクリーンレコーダ”CamStudio”を使って録画する際の設定について
最近のストリーミング動画は、URLSnooper+GetAsfStreamなどを使ったURL解析ができないものも多くなってきました。
そうなるとスクリーンをそのままキャプチャして録画するしかありません。
”CamStudio”は無料アプリながら、有料のアプリより使い勝手がよく、私の環境ではコマ落ちや、映像と音声のズレもなく、高画質のまま録画できました。
但し、バグがあったり、エラーが起きたりと、設定には手こずりました。
ついては、備忘録を兼ねて、私の設定方法などを書き留めておくことに。
Windows7 64bit環境下での設定については情報が少ないので参考になるかと思います。
<私の使用環境>
OS:Windows7 Professional 64bit 版 CPU: Intel Core i7-2600K グラボ:NVIDIA GeForce GTX 560ti
ディスプレイ: 三菱RDT231WM(スピーカ内蔵)
<音声に関するトラブルと対処法>
音声が録音できない
ストリーミング動画を録画する際、音声はスピーカから流れている音声を録音することになりますが、Record Audio from speakersを選択するとこれがうまくいきません。
私の環境(Windows7 64bit版)だけで起きる症状かも知れませんが、スピーカから録音しようとするとエラーがでます WaveoutGetSelectControl() failed
エラーを無視して録画してみましたが、音声が録音できませんでした。
(対処法)
スピーカからの録音ではなく、マイクからの録音に切り替える (といっても実際にマイクを使うわけではありません)
1 タスクトレイにあるスピーカのアイコンを右クリックし、再生デバイスを選択
2 再生タブに表示されるデバイスを確認。スピーカが表示されているか確認。表示されていない場合は、画面で右クリック、「無効なデバイスの表示」「切断されているデバイスの表示」のチェックを入れると表示される。
※私の場合、ディスプレイ(画面ではRDT231WM-1)にスピーカが内蔵されておりスピーカは接続していませんでしたが、音声録音する場合はスピーカが必要なので安いものでもよいので用意しておきます。
3 スピーカを接続していない場合はスピーカを接続し「規定のデバイスに設定」をクリック。実際にスピーカから音声が出力されているかどうか確認する。
4 スピーカのプロパティで出力レベルを調整しておく
5 録画タブに移動し、ステレオミキサーを有効化します。
※ステレオミキサーが表示されていない場合はボックス内で右クリックし、「無効なデバイスを表示」「切断されているデバイスを表示」にチェックを入れると表示されます。
6 CumStudioでOptions > Record audio from microphoneに変更します
7 Options > Audio Options > Audio Options for Microphone を開きます
8 Audio Capture Device が 「Default input device」となっているのを確認します。
なお、Windows7 64bit版でのバグと思われますが、横の「volume」ボタンをクリックしても何も反応がありません。
録音レベルの調整は手順4で行っておきます
Recording format などその他の項目は適宜調整しておきます。
以上で音声が録音できるようになりました。
<その他音声に関するトラブル>
スピーカから出力される音声がハウリングする
(対処法)
RealTech HD オーディオ のドライバーが古いとそうなるようです。RealTechのサイトからドライバーの最新版をダウンロードして更新しておきます。 wo
この記事の執筆日現在 2011/8/19 R2.64が最新版
映像と音声がずれる
(対処法)
私の環境では問題ありませんでしたが、PCのスペックが古いと、映像キャプチャが追いつかず、再生すると映像がコマ落ちしたり、もたついて、映像と音声がずれて(音声が咲きに終了)しまいます。
Options > Audio Options > Audio and Video Synchronization で音ズレ調整を行うことができます。
<映像に関するトラブルと対処法>
録画しようとすると、「指定されたデバイスハンドルは無効です」 というエラーが表示される
(原因)
・映像フォーマットに「Xvid」を指定、かつRegion(録画範囲)を"Region"または"Fixed Region"とした場合、矩形範囲のWidth(幅)またはHeight(高さ)が奇数値となっている場合に発生する
(対処法)
”Region”を指定した場合は、マウスで矩形範囲を都度設定しますが、幅や高さがリアルタイムで表示されないため、いずれかが奇数値となった場合エラーがおきます。エラーとなったら再度矩形範囲を設定しなおします。
”Fixed Region”を指定した場合は、矩形範囲の設定は一度で済み、矩形範囲の幅と高さがボックスに表示されるので、いずれも必ず「偶数値」となるように設定しておきます。
または、映像フォーマットで「Xvid」以外を設定しておきます。
長時間の動画を一回で録画した場合、録画中にエラーは起きないのに、動画ファイル作成時にエラーが表示されて動画が作成されない。
(原因)
・1ファイルの動画サイズが2GBを超えてしまっている場合に起きる症状と思われます。
(対処法)
1 Options > Video Options を選択します
2 ファイルサイズを小さくするために、以下のとおり設定を変更します
Compressor: 「Xvid」など圧縮形式を指定します
Quality: 高くするほどファイルサイズが大きくなるので注意します
Framerates: Playback Framerateの初期値は200 程度になっています。30 frame/second となるように下のスライダーを移動して調整します。
3 録画範囲(Region)を指定し、画面の一部のみ録画する。(ストリーミング動画など)
4 試験録画を行って、1ファイル2GB以内で収まるよう録画時間を調整する。長時間の映像は何回かに分けて録画する。
(64bitでの動画フォーマット)
K-Lite Codec Packなど動画コーデック集に、ffdshow、64bit対応コーデックなども追加インストールしていますが、64bit版でCamStudioで選択できる動画フォーマットは決して多くないようです。
H.264は選択できませんでした。Xvidは選択できたのでこれを使うようにしています。